2026.07.16 Category: 道具について
梅雨が明け、強い日差しが照りつける夏が今年もやってきました。
春から大切に漬けてきた梅を仕上げる「土用干し」の季節の到来です。
立秋前のおよそ18日間、「夏の土用」が始まります。
数日間、夏の太陽と風の力を借りて梅を干す。
それは梅を乾かすだけでなく、季節の移ろいを感じる、日本ならではの暮らしの知恵といえます。
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土用干し
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土用干しは、梅雨明けの晴れた日が3日ほど続く頃に行う、梅干しづくりの最後の工程です。
漬け込んでいた梅を一粒ずつやさしく取り出して、ざるに並べて天日干します。
昼間は風通しのいい場所で太陽の光をたっぷりとあて、夜は室内へ。
これを数日繰り返すことで余分な水分が抜け、保存性が高まり、旨みもぎゅっと凝縮されます。
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干す
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梅を干すなら、竹ざるがおすすめ。
竹は風がよく通り、ほどよく湿気を逃がしてくれるため、梅が均一に乾きやすくなるからです。
熱がこもりにくい自然素材なので、夏の日差しの下でも梅にやさしく、ひと粒ずつきれいに仕上げられるのも魅力です。
大きなざるなら梅を重ねずに並べられ、ひっくり返す作業もしやすく、乾きムラも少なくなります。
なにより、竹ざるに並ぶ梅の日々の変化を眺める時間は、梅しごとの醍醐味です。
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保存する
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干し終えた梅は、消毒したガラス瓶やホーロー容器へ。
梅酢に戻せばしっとりやわらかく、そのまま保存すれば、しっかりとした食感の梅干しを楽しめます。
数週間からひと月ほど置くと塩味がなじみ、よりまろやかな味わいへと育っていきます。
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毎日の食卓へ
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炊きたてご飯にはもちろん、
・冷たいお茶漬けに
・夏野菜と合わせたさっぱり和え物に
・おにぎりやお弁当に
ひと粒あるだけで、夏の食卓がぐっと豊かになります。
〈梅とじゃこの炊き込みご飯〉


あらかじめ洗っておいた2合のお米に水と梅干し2個とちりめんじゃこを適量入れ炊飯。炊けたら梅干しの種を取り、軽くほぐす。ほんのりとした酸味のさっぱりとした味わいはおかずの邪魔をせずに、夏の食卓の彩りも豊かにします。
〈梅おろしそば〉

茹でてしめた冷たい麺を皿に盛り付け、大根おろし、お好みの薬味、梅干しの実をほぐしてのせる。梅の爽やかな酸味で、食欲が落ちやすいこの時期でもさっぱりと食べられます。夏野菜やお好みの肉を加えてボリュームを出すもの◎。
自然の恩恵をいただきながら、自分の手で育て上げた梅干しは、格別な美味しさです。梅干しは、そのまま味わうのはもちろん、ひと手間加えるだけで夏の食卓の頼もしい一品になります。
自然素材の道具は暮らしの中で、繰り返し使うことで馴染んでいきます。
竹ざるは梅しごとだけでなく、季節の野菜やきのこを干すのにも活躍します。

今年の土用干しをきっかけに、季節を楽しむ手しごとを始めてみませんか。
梅が出始めた頃から、梅雨明けの夏が少し待ち遠しくなるかもしれません。
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