2023.12.27 Category:kuriya手帖
毎年恒例、1月のテーマは〈kuriya the standard〉
kuriyaのショップに並ぶのは優れたデザインと機能性を備えたストーリーのある暮らしの道具たち。皆さまも暮らしの中のさまざまなシーンで、すでに使っていただいているものもあるかと思います。
今回、kuriyaの道具を愛用する5人の方にあふれる【道具愛】をお聞きしました。
「この良さをみんなにわかってほしい!」
「ほかのも使ったけれど、これがいちばん使いやすい!」
年齢や職業、環境はそれぞれ違えど、道具の良さを知り尽くし、そして本当に愛用しているからこその熱量のあるお話は私たちスタッフも聞いていてワクワクしました。
料理のみならず、暮らしの中で手に取って実際によき相棒としていてくれる道具たち。
あふれる「道具愛」について、さあ、語っていただきましょう。
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お家でも工房でも選ぶのは本当に使い勝手がいい道具
井上 裕子さん(FIGues pain主宰)
天然酵母、国内産小麦、オーガニック素材で焼き上げたパンや焼菓子を販売。 kuriyaでは不定期でパン販売、パン作り教室を開催。今は子どもたちも独立し夫婦二人暮らし。
kuriyaでは、パンレッスンやパン販売などでおなじみ〈FIGues pain〉主宰の井上 裕子さん。
パン作りで使うものといえばバター。大量のバターをカットするときに使うのは、なんと和包丁の松原包丁。
撮影のため工房へおじゃまさせていただいた日も、仕込み作業をされているところでした。
「パン作りってとにかくバターを使うんです。1㎝角にひたすらカットするんだけど、松原包丁なら、すうーっと切れる。包丁はいろいろ使ってみたけど、やっぱり手に取るのは松原包丁」
目の前でバターを切るところを見せていただきました。
「普通は刃の横にぺたっとバターがくっつくのが、ほら、すっと離れるでしょう? このさくさくっと切れる音も気分がいいの」
松原包丁は、耐食性の高い鋼(はがね)である「ステンレス鋼」という鋼材で刃物を作り出す際に行う日本の伝統製造方法の鍛造を行うことで、切れ味と粘りに相乗効果が加えられています。
松原包丁、ストウブ鍋、ほうきとちりとり(はりみ)など、実際に使い勝手がいいものはお家でもパン工房・でも同じ道具を揃えているという井上さん。
実は今回、道具愛というテーマが生まれたのは井上さんきっかけ。
kuriyaの長月祭でショップの商品を見ながら、井上さんがストウブ鍋についてお話されたのが印象的だったからなんです。
「20㎝だと小さくて24㎝は大きい。ココットは22㎝がちょうど使いやすいサイズ。シチュー、カレー、焼き豚、角煮…炊き込みご飯など煮炊きするものは基本これひとつで」
ほかには煮魚用で使うのがメインというオーバル(楕円型)30㎝、キャベツ半玉を蒸し煮できる15㎝深型(現在取り扱いなし)も所有し、サイズに応じて使い分けているそう。
「そうだ、ストウブで黒豆の炊込みご飯を作りましょうか?」
洗っておいたお米にじゃこ、切り昆布、酒、塩、醤油で調味して、炊き上がりを待つこと20分。
食感、素材の塩味がしみじみ美味しい炊き込みご飯をいただきました。
ストウブ鍋の実力もさることながら、井上さんの手際の良さにも見惚れてしまいました。
熱伝導率と保温性の高いストウブで炊いたご飯は、ふっくらもっちりと仕上がります。
ほかにも低温調理器 BONIQ、モカエキスプレスなど、毎日のように使って道具についてのお話はつきません。
井上さんに選ばれし道具たちは、スキルを活かして、日々いい仕事をしているのが目に浮かぶようです。
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料理道具は台所に馴染むものを。お皿やカトラリーはハッピー感を
久保 桂奈さん(お酢生活研究家)
お酢、味噌、甘酒の醸造、お酢料理の提案、みそづくり教室などを通して食の大切さを伝える。小1、小3、小6の三兄弟を育児中。ご実家は長崎県西海市の川添酢造。
テレビや雑誌、お酢やみそ作りお教室の講師として幅広く活躍されている久保佳奈さん。 どんなに忙しくていても夕食は家族全員で。
そんなときに頼りになる道具として、まず名前を挙げていただいたのは長谷園のヘルシー蒸し鍋。
下ごしらえしたお肉や魚と一緒に野菜を蒸でせばメインの一品ができあがり。
仕事から帰宅しても、すぐに食卓を囲めるのはこの土鍋があるから。
「下に野菜を敷いた蒸し焼きローストチキンはとにかくしっとりした仕上がり。子どもたちに大人気のメニューなんです」
「週3回は必ず使っています。蒸し料理はもちろん普段使いの鍋として、カレーもシチューもこれで作っています」
土鍋の遠赤外線効果と勢いのある蒸気で食材をさっと蒸し上げるので、肉や魚の余分な脂を落とし、ヘルシーに蒸し上げます。「陶製すのこ」をはずせば、普通の土鍋としてももちろん使えます。(写真はイメージです)
発酵食品作りのプロでもある久保さんが信頼を寄せているのが、クビンス ヨーグルト&チーズメーカー。
醤油麹、塩麹、甘酒、納豆、チーズ…発酵食品づくり全般に使っているそうで、その理由はずばり「確実に美味しくできる」から。
「クビンスは細かく温度設定ができるため、セットさえすればほおっておいても大丈夫。例えば玉ねぎ麹は室温だと数日かかりますが、クビンスだと8時間。急にお教室で必要なときは逆算して準備できるので助かります」
そんな久保さんの道具選びのときの基準は?
「長く使えるものですね。安物買いの銭失いはしないように。あとはうちの台所にカラーが馴染むものを選びます。調理道具が派手すぎるとそれだけ浮いてしまうので」
そのかわりお皿やカトラリーは“ハッピー感”を出せるものを。
「イッタラ ティーマのお皿は毎日使っています。10年以上かけて色やサイズ違いで買い揃えてきて、今では家族のメンバーカラーがあるんですよ。
色分けしていると子どもたちも自分のものと思って大事に使うのですごくいいんです。ちなみに私の色は赤色です」
赤いお皿につぎ分けると「これママの!」と子どもたちが進んで運んでくれるという思わぬメリットもあるんだとか。
賑やかで楽しそうな食卓が目に浮かぶようです。
ちょっとここで番外編。
ショップ店内でいろいろとお話をお聞きしているとき、
久保さんが「あ!」と反応したのが
リンナイガス衣類乾燥機 乾太くん。
「「乾太くん」が、無いと毎日がストレスで大変!」
タオルは本当にふかふかで気持ちいい仕上がりで、家族みんなですりすりしたほど。パジャマやシーツを「乾太くん」で仕上げたら、ふかふかで毎晩心地よい眠りにつけるんだそう。さらに着たい服が洗濯中で着られないということがないから、ワードローブの量が少なくて済むという嬉しい誤算も。
『ノーライフ、ノー乾太くん』もう乾太くんがいない生活には、戻れないし戻りたくない(笑)」
柔らかな雰囲気を纏っている久保さんですが、道具を手にしたときのエピソード、好きな理由ははっきりとしていて、ひとつひとつの道具に対しての思い入れの深さが伝わってきました。
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続きは
【関連記事】kuriya the standardあふれる道具愛が止まらない – vol.2
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ぜひ店頭にてエピソードと共にお楽しみください。
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