kuriya手帖

2022.12.05 Category:道具について

師走の道具 - お手入れ方法を知る。

12月のkuriyaでは、【師走の台所】で活躍する道具を紹介しております。

関連記事→【師走の台所】

 

店頭でもお尋ねが多いのが「道具のお手入れ方法」。

扱いが難しい? お手入れが面倒?…などの声をお聞きします。

 

少しだけコツが必要な道具もありますが、作り手側の研究、技術の進歩などで格段に取り扱いが楽になった商品も多くなりました。

 

 

 

– – – – – – – – – – –
白木のお重
– – – – – – – – – – –

シンプルでどんなシーンや料理も合う白木のお重。
透明でマットなウレタン塗料を使って仕上げられているため、やわらかいスポンジと中性洗剤で洗って大丈夫です。
洗ったあとはすぐに水分を拭き取って自然乾燥でよく乾かしてください。木製のものは水に弱いので、つけ置きは避けてください。
退色、歪み、変形、ひびなどの原因になるため、直射日光、熱いレンジの側などでの保管はNGです。

 

 

 

 

 

 

 

 

– – – – – – – – – – –
急須
– – – – – – – – – – –

美味しいお茶を急須で淹れるには、日頃のお手入れが大切です。
普段のお手入れは、水やお湯で洗い流すだけでOK。網や茶こしに付着している茶葉はしっかり流し、水気をよく切って内側を乾かします。

洗剤は成分や匂いが残ると味を損なうので、できるだけ使用は控えます。茶渋汚れにはお湯を入れ重曹を加え、つけおきしましょう。

茶漉部分はとても繊細で割れやすいため、専用の茶漉し箒を使用するのをおすすめします。気になる注ぎ口の奥の汚れも落とせます。

■茶漉し箒…急須やティーポットの注ぎ口から差し入れて使うもの。

・急須に熱湯を注ぎ蓋をして45分ほどおき、固まった汚れをふやかす。
・箒に水を含ませ、注ぎ口の中で箒を前後左右に軽く動かす。
・掃除後は急須の中の水を注ぎ口から出し急須本体をすすぎ、中をよく乾かす。

 

 

 

 

 

 

 

– – – – – – – – – – – – – – –
みそ汁鍋などの土鍋
– – – – – – – – – – – – – – –

急激な温度変化はひび割れの原因になるため、まずは使用後、土鍋の温度が冷めるのを待ちます。

スポンジ、たわしに少量の中性洗剤をつけて、もしくは水でさっと手洗いします(洗剤を入れたまま長時間浸け置きNG)。

洗ったあとは水分をよく拭き、土鍋の底面を上にすることがポイント。内部まで早く乾かすことができます。
風通しの良いところ、湿気の少ない場所で保管します。

 

■土鍋の匂いが気になるとき…土鍋の八分目まで水を入れ、カビには酢(大さじ2〜3杯)、匂いには茶殻(ひとつかみ)を加えて約10分煮立てます。
■焦げ付き…煮沸後こそげ取るか、7〜8分目まで水を張り重曹を大さじ1~2杯いれて煮沸し、冷めてからこそげ取ります。

 

 

 

 

 

– – – – – – – – – – – – – – –
漆椀(食洗機対応)
– – – – – – – – – – – – – – –

扱いが難しいと思われがちな漆椀ですが、耐熱、耐久度の高い天然漆を使用することで手入れが楽になったものもあります。

店頭にて、お取り扱いの漆椀は素地に木粉と樹脂を混ぜた木質樹脂を使用したもの。熱や乾燥に強い仕様なので、食洗機や乾燥機使用可能です。

基本的には、薄めた中性洗剤を軟らかめのスポンジにつけて洗い、やわらかめの布巾で拭きあげるほうがベターです。

 

 

 

– – – – – – – – – – –
銅の玉子焼き器
– – – – – – – – – – –

憧れの道具といえばの代表格・銅の玉子焼き器。
でも取り扱いが難しそう…という心配の声も聞かれます。

 

使い初めの油ならしを済ませたら、調理中は高温になりすぎないようにすることと、調理後すぐに取り出すこと。
汚れたまま放置すると、青色の銅化合物や緑青(無害だが味などが変わることがある)が発生することも。

 

使用後は、すぐにお湯とやわらかいスポンジで鍋全体を洗います。
気をつけるのは鍋の洗い方。
油膜が落ちるため、鍋の内側には食器用洗剤は絶対に使わないこと。
内側の錫が傷つくため、洗剤、重曹、クレンザー、金属製などの目の粗いタワシは使わないこと。

その後水気をよく拭き取り、湿気の少ないところで保管します。

 

 

 

– – – – – – – – – – –
南部鉄器の鉄瓶
– – – – – – – – – – –

鉄瓶で沸かしたお湯は、味がまろやかになり鉄分補給にも効果があると言われています。使用後は残っている湯を全部出し、蓋を外し、余熱で鉄瓶内部を乾かします。急ぐ場合は軽く空だきしても。

注意することとしては、皮膚の脂分がサビの元になるため内側には手を触れないようにしてください。赤サビを防止する効果あるため、白い湯垢の膜は決してこすり落とさないようにしましょう。
表面(外側)についた水分は、キッチンペーパーや乾いたふきんで拭いて水気を残さないようにします。

 

 

 

 

 

そのほか気になる点があれば店頭にてスタッフにお尋ねください。

 

  • kuriya本店

    住所  〒851-2127
    長崎県西彼杵郡長与町高田郷62-1

    TEL/095-856-8101

    営業時間/11:00~17:30

    定休日/毎週水曜、第一日曜、月末

    • Facebook
    • Instagram
  • kuriya大村店

    住所  〒856-0827
    長崎県大村市水主町2-971

    TEL/0957-27-3171

    営業時間/11:00~17:30

    定休日/毎週水曜、第一日曜、月末

    • Instagram