届きました

佐世保市や西海市は、大村湾の穏やかな海と温暖な気候がつくりだす、美味しい柑橘栽培が昔から盛んな地域です。しかし実際は高齢化などで耕作放棄地は増加。そこで新たな農業の形の創造に挑戦をはじめたのが、YAMABE KAJUENさんです。

かつて長崎が新しい文化を世界から取り入れてきたように、途絶えようとしていた橙の木、そこで収穫できる果実や花、ハーブを食品やアロマオイルに加工することで、新たな農業の再生を目指しました。

オーガニックにこだわり、認められている農薬や水さえも散布せず、悪さをする虫たちも手で捕まえ、微生物（菌）が元気でいられる環境（土づくり）を整えました。

さらにNatural BoomgaardからYAMABE KAJUENへと名前を変更、抽出や原料の開発に約3年をかけ、立ち上げた新オーガニックコスメブランドが、junero／ジュネロです。

juneroの商品は、有機ＪＡＳ認証を取得した農園で栽培したネロリや柑橘の精油、エキスを贅沢に配合し、化学成分や石油系成分を使用しない、肌に優しいオーガニックコスメです。

橙の花から抽出した精油のことをネロリといいます。花が咲くのは1年のうちわずか2週間、1㎏の花から抽出できる精油量はわずか1gと大変希少なものです。その優雅で気品ある香りは、心を落ち着かせ幸せな気分にさせます。保湿成分も高く肌に優しいため、シワやシミなどの肌の悩みにはもちろん、心の不安を和らげるような”優しい香り”としても知られています。

ボディクリームは実際に肌につけてみると、強すぎない柑橘がさらっとしていて肌にやさしく馴染みます。

ほのかな青みかんの香りが心地よく、使用後も口の中がすっきりする、ハミガキ。リピータも多く、人気だそう。

YAMABE KAJUENさんは、常に新しいことを考え、動き、それを形にし続けられています。
例えば、サビれて開かずのシャッターをどうにかしたい。そんな想いで実際にお店を開き、人が集まる仕組みを作りました。

「来年あたり新しいことを始めているかもしれませんね」と思わず尋ねると、「実は…」と、写真を見せながら、これからの話が続きます。繋がって、続けながら、創造する。農業から地域が再生する物語はまだまだ続きそうです。

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