2022.08.13 Category:kuriya手帖
ちょっと外に出ただけで吹き出す汗、汗、汗。
今年の夏は特に暑さを感じる、という方も多いのではないでしょうか。
無理に外にいることは避けていただきたいですが、
室内でも日が暮れたときに、少しでも涼しさを感じたいもの。
そんなときに活躍するのが「うちわ」。
さっと手に取ることができ、自然の風で心地よく涼をとることができる日本古来の夏の道具です。
涼を取るだけでなく、料理を冷ます、日差しを避ける、夏の装いの小道具として、屋外でも屋内でも実は使えるアイテム「うちわ」。
「うちわ」をさりげなくさっと取り出す、そのしぐさはどこか風流な大人の雰囲気です。
左から仙扇無地、小丸無地、小判無地。
今回紹介する
「来民 渋うちわ」は(くたみ しぶうちわ)と読みます。
来民とは地名で熊本県の県北、山鹿市来民。
来民は、京都・丸亀と並ぶうちわの三大産地と言われてたそう。
山鹿灯篭を製作するために堅牢な和紙の産地であることに加え、竹林が豊かな土地柄であったため、主要産業となっていましたが、今では「栗川商店」のみが「来民 渋うちわ」を手掛けています。
真竹を細かく割いて扇状に開き、そこに手漉きの和紙を張ります。
さらに柿渋(かきしぶ)を塗って仕上げるため「渋うちわ」と呼ばれています。
青い未熟のがら柿(豆柿)から採った柿渋には、和紙を丈夫にするだけでなくタンニンの働きによる防虫効果も。淡い茶色は次第に深みを増していくような経年変化も楽しめます。
手にしてみると、感じられるのはしなやかな強さ。
持ったそばから、その手元をすっと冷やしてくれるような天然素材ならではの感触。少しのしなりでも風をよくつかみ、心地よく、思いのほか、しっかりと涼風を生み出します。
100年保つと言われるほど長持ちする「来民 渋うちわ」。
竹、和紙といった自然素材の心地よさを体感できる、そして熟練の職人による丁寧な手仕事を仕上げた「一生モノのうちわ」です。
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